「あのね、わたしね、翔哉くんのこと――」 「――――すず」 わたしの言葉は途中でさえぎられた。 また翔哉くんはわたしに気持ちを伝えさせてはくれない。 どうして…… 「すず、その先は俺が言うから」 「え――?」 「だから、大会が終わるまで、待ってて」 彼は大きな爆弾を落としていった。