のんちゃんの漫画を見てしまって、のんちゃんに怒られたとき。

翔哉くんはわたしにラインのIDを書いたルーズリーフをくれた。


いつでも連絡していいんだよと言われているみたいで安心できたんだ。

翔哉くんはそういうつもりでくれたわけじゃないかもしれない。


でも、勇気をくれたのは確かだった。


「わたしね、翔哉くんのお陰で、こんなに学校生活が楽しくなったの。だから、翔哉くんにも、同じように友達を作ってもらいたくて」


わたしの素直な思いだった。

ただの勝手な思いだと言われるかもしれない。


でも、翔哉くんがわたしに違う世界を見せてくれたように。

わたしも翔哉くんの役に立ちたかったんだ。