隣の灰谷くんは、信じられない表情をしているし。
どれだけ印象悪いんだろう、翔哉くん。
「あの篠原が……全く想像つかないんだけど。あ、でも昨日のあれって……鈴香ちゃんを迎えに来てくれたってことなの？」
コクンと頷くと、再度信じられないという表情を浮かべる。
ここまでくると、少し失礼な反応のような気もするけど。
「ちょっと気になったんだけど、篠原と付き合ってるの？」
「え？」
わたしと翔哉くんが付き合ってる……？
それって彼氏彼女ってことだよね……？
「まさか」
「だよねー、相手はあの篠原だもんね」
「でも、翔哉くん、いいところあるんだよ。ぶっきらぼうで最初は怖かったけど、意外に優しいところもあるし」
「あー、送っていってくれたりね？」
「そうなの！」
