「ご、ごめんね」 「いや……怖いならそのままでいい」 翔哉くんの手を握っているわけでもない。 隣を歩いているわけでもないのに。 半歩後ろを、翔哉くんのカバンを握って歩いた。 それが、どうしてかドキドキして仕方なかったんだ。 「ありがとう」 後ろ姿にそう伝えると、翔哉くんがふっと笑った気がした。