「でも秋穂っちとトマトは見ててほんわかするよ。お似合いだなー。」


「そんな……ありがとうございます。」


私は照れて目を逸らしちゃう。
というか美咲さんの美しい目をずっと見てると吸い込まれそうで……。


「私も恋したいなー。二人が羨ましく思う時あるんだよね。」


「美咲さんの理想通りの人現れる事を願ってますよ。」


ほぼゼロに近い可能性だと思うけど……。


「んー現れたらいいけどね。とにかくトマトの事よろしく頼んだよ!あいつは本気で秋穂ちゃんが好きだから。」


「いえ……私もその……冬馬のこと大好きです。」


同性が相手でも好意を口にするのは勇気がいる。
まして冬馬の従姉妹とあっちゃ尚更ね。


「次の日曜日が楽しみだね秋穂っち!後で話聞かせてよね!」


「もちろんですよ!あー……早く来週にならないかなあ。」


今の私はまるで夏休みが待ち遠しい子どもと同じような気持ちだ。


こんなに何かが待ち遠しいのは何年ぶりだろう……。