私たちはお互いに夢中になる。
耳元で甘い事もたくさん言い合って体が火照って……とろけそう。
「アキ……好きだ。」
「私も冬馬が好き……。」
そんな時「ドーン」と音を立てて夜空いっぱいに花開く。
同時に暗くてよく見えなかった冬馬の甘い表情が見えて恥じらいを感じる。
私たちは花火が上がる事も忘れてたみたい。
「冬馬、花火が上がっ……ん……あっ……」
私は花火を見てると急に顎を持たれて不意打ちを受ける。
もう何度も味わった甘い甘いキス。
だけどいつもより甘い。
なんでだろう?
あ……。
いつもと違って私達は今、お互いどこまでも甘くそして深いところまで…。
だめ、本当にとろけそう。これ以上は……。
でもそんなのお構い無しに続けてくる。
冬馬の熱さを強く近く感じる。
それでも花火は打ち上げられる。
その度に音と共に私たちを照らし、丸見えになって恥ずかしい。
私は恥じらいに耐えれず冬馬の肩を叩くけども、口にどんどん入り込まれより激しくなるだけ。
冬馬……大好き……。
