「アキ……もしかして心配してたのか?」
「そんなんじゃ……ただ気になっただけ。」
違うよ。
本当はかなり心配だった。
この何気ない冬馬との放課後が終わると思うとなんか寂しくなる。
「バーカ!変な心配してんじゃねえよ、本気で悩んだらまずアキに相談するし」
「私に相談してどうなるのよ……」
「とにかく俺は他の女に興味ないから。心配しなくていいよ」
私の頭に冬馬の手がポンポンと置かれる。
私よりも大っきくて暖かい手。
どこでこんなキュンキュンさせる事覚えたんだろう。
あの頃はただの悪ガキだったのに……。
「別に心配してないもん」
「よく言うよ。相変わらず分かりやすいな」
やっぱり見透かされてる……。
でもここで認めたらもっと恥ずかしいよ。
「アキ、色々質問したりしていいか?もっとお前の事知りたいんだ」
……連続する不意打ちに私のハートはもう限界です。
耐えれるかなあ……。
