「夏菜ー!」
私の声とガチャっというドアが開く音が廊下に響き渡る。
ウキウキで帰宅してすぐに夕食を済ませると夏菜の部屋を訪ねていた。
「ちょっと今着替え中なんだけど……同性だから良いけど。」
下着姿の夏菜は私にそう吐き捨てるも、今のテンションMAXな私には関係ない。
けど夏菜ってば私より胸が大きい……。
いつの間にこんな成長を……。
「はいはい、変な目で人の体をジロジロ見るのは辞めましょうねー。」
「そんな事よりさ!良い事があったの!」
私の昨日までのテンションの変わりように夏菜ってば少し引いてる……。
「そんなの見れば分かるよ……それに家の近くであんなにキスしちゃって。」
「はぁあっ!?」
え?見られてたの?
すっごく恥ずかしい。だから近所でするのは気が引けたのに冬馬のバカ……。
「外で話し声したから見に行くようにお母さんに言われたんだよ。私が代わりに行かなかったらアウトだったからね?」
「き……気をつけます。」
危なかった……本当に血の気が引いた。
夏菜はやっぱりナイスな妹だよ!!
