「お姉ちゃんその男の人の事好きでしょ?」
「はあっ!?そんなんじゃないし!異性と出かける事くらい高校生になればあるの!」
「いや私中学生だけど週末はデートばっかりしてるけど」
そうだった。
夏菜は中二の分際で彼氏なんか作って遊び歩いている。
なんで姉妹でここまで違うんだろ。
「お姉ちゃんは分かりやすいからなあ〜。嫌なことあったら断るんだよ?男は結構強引に来る時あるから」
「……わかってるよ。それにそんな事してくる人じゃ無いから心配いらないよ」
なんで私、妹から男へのアドバイス受けてるんだろう……。
ちょっと情けないなあ。
「まあ大丈夫か。お姉ちゃん奥手だからデートを許可した時点で変な男ではないよね」
クスクスと笑いながら言ってくる夏菜をよそに私はまだ悩んでいる。
個人的なコーディネートが決まっただけでどこに行くとかはまだ決まってない……。
そこまで妹に頼るのも何か嫌だし、明日の授業中にでも考えよう。
冬馬が来てから毎日の学校が少し楽しみになっていた。
