「お兄さん名前は?」

「啓太!君は?」

「ゆりか!」

「今日はどうしたの?同伴?」

「違うよ。まだ出勤まで時間があったから!」

「なんでこんな店に?」

啓太の言葉に大将が「ん?」と怒った顔をした。

「飲み屋街だとお客さんに会うから!」

「なるほど!」

「ちょっと勇気がいったけど。」

ゆりかはニコッと笑った。

大きな瞳がクシャッと潰れた。

「変わってるね!」

「そうかな。」

「うん。間違いなく変わってる!」

「ありがと!」

「褒めてないけど。」

啓太もクスッと笑った。

「なんか気になったから。」

「俺が?」

「うん。理由は分からないけど。」

「へー。やっぱ変わってるわ!」

「そうかな。まあ男を見る目はないからね!」

ゆりかは舌を出してあどけて見せた!

啓太も何故か惹かれている自分に驚いた。

気がつくと店に来てから2時間が経とうとしていた。

「ごちそうさま。あー楽しかった。そろそろ行かなきゃ。」

ゆりかは時計に目を向けた。

時刻は8:45を回っていた。

「同伴できる?」

啓太は咄嗟に口にしていた。

このまま別れたくないと思った。

「出来るけど、、、うーん。」

「何?嫌なん?」

「嫌なわけないよ。でも、なんか悪いし。またこの店に来るよ!」

「嫌だ。もう少し話がしたい。同伴する!」

「うーん。じゃあ甘えちゃお!」