私の身体はいわば、ひーくんの栄養バランス最高な3食で出来ている。

朝ごはんに、お弁当、そして夜ご飯。


本当は全部自分で出来るけど、せめて一緒にいたくて、何も出来ないふりをし続けてる。


同居してもうすぐ10年。

片想いしてもうすぐ20年。

我ながら重いのは百も承知だ。



「あたし、今夜遅くなるから、ご飯先に済ませてて。温めるだけにしておくわね。」


少し頬を赤らめ、そわそわしてるひーくん。

これはもしや、、、


「なに、デート?」

「そぉ~なのよ~!うちのお客さんなんだけどね、思い切って誘ったらOKもらえちゃってー!」


「そーなんだー。良かったねー!今度は上手くいくといいね」


「それは言わないでー!なるべく考えないようにしてるんだからー」


ひーくんにとって恋愛はハードルが高い。

それは相手が男だから、、、だけではなく、愛が重いとか、母親みたいとか、まあ、色々言われるらしい。