「……はぁ!? 急に何なんだよ」
「きょ、京ちゃんが? ウチに?」
お母さん、そんなことまったく言ってなかったけど……。
それよりも驚きが上回りすぎて、オーバーに反応してしまった。
蓮くんに至っては、私よりも驚いているように見える。
まぁ、そうなるのも無理はないよね。
京ちゃんとは今日初対面だし。それにしても、貸切にしてたはずじゃ……。
「実はさ……俺の家、水漏れしちゃってて。色々と直す間、俺だけ1部屋借りることになった」
「な、なるほど」
そういう事情があるなら、突然やってきてもおかしくない。
「おい、勝手に押しかけてきたんじゃないだろうな」
「もちろん、おばさんからはきちんと許可もらってるからね?」
怪訝な表情を見せる蓮くんに対して、爽やかな笑顔を向ける京ちゃん。
な、なんだか2人の間には見えない火花が散っているよう。
まさかのまさか。
蓮くんが突然やってきた時も驚いたけど、今度は京ちゃんだなんて。
とりあえず……。
今は、このメンバーでなんとか上手くやっていけますように……!