「高屋、何飲む? 注いでくるよ」
「えっと、じゃあカルピス」
「オッケー」
原くんは慣れた様子でドリンクバーの方へと向かい、二人分のジュースを注いで戻ってきた。
なんだかデートって感じがして、今さら緊張してくる自分がいる。
「はい」
「ありがとう……」
しばらくすると料理が到着して、原くんは豪快にステーキを齧っていた。
私の方は『本日のランチ』のハンバーグプレート。
綺麗に食べようと心がけるあまり、味がよく分からない。
「高屋さ、そういえばライン交換してなかったな。スマホ持ってる?」
原くんが思い出したようにそう言うので、私は頷いた。
「交換しよ?」
原くんの黒色のスマホが差し出されて、私も自分のものを取り出す。
彼に差し出されたバーコードを読み取って、『原慶大』くんを友人に追加した。
続いてウサギのイラストのスタンプを送りつける。
『よろしくお願いします』
そう書かれたスタンプが届いたようで、彼のスマホがピロンと音を立てる。
これで休みの間も連絡を取れると思うと、嬉しくってドキドキした。
「よっしゃ、高屋の連絡先ゲット」
笑いながらスマホをタップする原くんの、その笑顔が眩しい。
店内の照明に照らされて、金髪はまたきらきらと光っている。
その瞳は、『一年生の時と同じ原くん』の煌めきを放つ。

