「高屋、おまたせ~」
お姉ちゃんと入れ替わるように原くんが戻ってきて、私たちは先輩の家をお邪魔した。
上がってないけど、とりあえず「お邪魔しました」とだけ言って部屋を出る。
またじりじりと焼ける夏の小道に戻って、私たちは並んで歩いた。
今度は手を繋いでいない。
「高屋、恵理さんの妹だったんだね」
「うん」
原くん、お姉ちゃんと知り合いだったんだ。
なんだか怖い場所だったなと思い、身体が震えてくる。
「……原くん、いつもあそこに出入りしてるの?」
あの場所に、不良の子たちは集まっているんだろうか。
深夜のファミレスで知り合った仲間だったりするのかな。
恐怖心と、彼について知りたいという思いが混じって、心臓がどくどくと高鳴る。
手のひらは汗でいっぱいだ。
私の質問に、『不良の原くん』は淡々と答える。

