私の隣で、いつもけだるそうに突っ伏せていた原くん。
私の連絡ノートを拾って、ふっと笑顔を見せた原くん。
きみはあの時、どこか希望を持ったような顔をして、私に告白してくれたよね。
あの時ね、私嬉しかったんだ。
きみとなら、何かが変わるかもしれないって思ったんだよ。
そして、本当に色々と変わっていった。
世界が鮮やかになって、気持ちが救われたんだ。
あさがお五組の教室に入り、原くんの机に触れる。
いつもがらんとしている教室だけど、今はもっとがらんとしている。
原くんの机の中には何もなくって、もちろんきみもいない。
私は自分の席の椅子を引いて、そこに腰を下ろした。
顔を上げ、原くんの机を見る。

