「ねえ、高屋。俺と付き合ってよ?」
その瞬間、びゅんと強い風が吹いて、生成り色をしたカーテンが浮いた。
窓の向こうに青空が見える。
梅雨もじきに終わるのだろうかと、そんなことを考えて、今の驚きを帳消しにしようと頑張る自分がいた。
けれどもそんな努力もむなしく、驚きでいっぱいになってしまう。
おまけに体温まで急上昇させて、私は叫んだ。
「えっ!?」
「俺と付き合ってよ、高屋」
「つっ、付き合うって、交際しましょう……ってこと?」
「それしかないだろ」
「なんでっ」
嘘だと思った。
なんでそんな……。冗談? からかい?
疑ってみたけど、原くんの目は真っ直ぐで、ひとつの濁りもなくって
私をしっかりととらえている。

