だから今度は、私がきみを救う番

泥だらけの校庭に車を停め、私とお姉ちゃんで車椅子を担いで体育館に向かった。

車椅子をタオルで拭きあげて、おばあちゃんが座れる状態にする。

お父さんがまたおばあちゃんを背負い、体育館の玄関で車椅子に乗せた。



体育館は人でいっぱいだったけど、どうにか真ん中の方にスペースを見つけ、お姉ちゃんが用意したゴザとタオルケットなんかを敷いた。

停電はしていないようで、体育館の照明はついている。



車から荷物を運び出すだけでもびしょびしょになったので、私たちはすぐ更衣室に行って着替えた。

お姉ちゃんを見ていなかったら、着替えすら持って来ていなかったかもしれない。