『原くんちでいいよ』
そう送ると、また数秒で『わーい』というスタンプが送られてきた。
続けて、『待ってる』と送られてくる。
私は『楽しみ』と書かれたネコのスタンプを送って、スマホの画面を閉じた。
あまり自分のことを話さない原くんのプライベートに、また一歩近づける。
そう思うと嬉しくて、なんだかこそばゆかった。
窓の向こうを見ると、街路樹の葉がさっきより激しく揺れていた。
髪が乱れないよう、胸の辺りまで伸びた髪をうしろでひとつに束ねる。
お姉ちゃんの部屋から香水を持ってきて、耳の後ろにつけた。
また、密着するかもしれないから。
そんなことばかりを考えているとあっという間に時間になって、私は原くんのうちへと向かった。

