何かが変わり始めたのは、その頃からだ。
ほとんどの生徒が部活動に入っているこの中学では、部活以外の時間でも各部活動の内輪感が浮き出てしまう。
それまで仲が良かったテニス部の仲間の輪に入りづらくなった。
それでも、いじめられたり、仲間外れにされたわけじゃない。
けれども母親がいなくなったことと、自分の意思によらない退部は思ったよりストレスとなり、私の身体に襲いかかってきた。
三学期になると、しばしば胃痛に襲われるようになり、保健室に行く日が増えていった。
友達が全くいないわけじゃないのに、次第に私の足は教室から遠退いていった。
二年生になって、仲の良い友達が全くいないクラスになってしまったのをきっかけに、一週間胃痛が続いて学校を休んだ。
新しい学年の最初の一週間を休んでしまった私は、ずるずるとそのまま学校を休みがちになり、今に至る。

