『亜季』
名前で呼ばれてどきっとした。
花火大会の夜から、原くんは私を名前で呼ぶようになったけれど、私はまだ慣れていない。
あれからキスだって何回もしたのに、一向に慣れる気配はない。
それどころか、名前で呼ばれるたび、キスをするたび、私の心はどくどくと跳ねてどうしようもなくなってしまう。
『今日いっしょ宿題しよ?』
原くんからの珍しい提案が送られてきて、私は目を見開いた。
そういえば、遊んでばかりいて全然宿題をしていない。
四者面談でも宿題をきちんとするようにって、太田先生が言ってたっけ。
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