冬になり、クリスマスシーズンになった。
毎年、父も母も塁も忙しい時期だ。

『イルミネーションを見に行きたくてもいけないなあ』
と思っていた。
 去年のクリスマスイブは、春香とゆかりと過ごしたが、
 春香とこうすけはいまでもラブラブ。
 今年は2人でデートするようだ。
 ゆかりも、夏に彼氏ができた。バイトが一緒の大学生らしいく一緒に過ごすようだ。
 今年は、私は独りぼっちのクリスマスのようだ。
 でも、仕方がない。
 
 塁の誕生日だから、ごはんとケーキは用意することにした。

 当日、塁は22時ごろ帰ってきた。
「おかえり。早かったね。」
「ただいま。今日は巻いてくれた。」

「ごはん食べる?」
「うん。」
「食べる。」
作ってる間に、塁はシャワーを浴びたようだ。

「どうぞ。」
「いただきます。美味い。料理上手になったな。」
「一人が多いから作るようになった。」

「ご馳走様。」
「ケーキもあるよ。」
「ありがとう。」
 ハッピーバースデーの歌を歌い、塁がろうそくを消した。
 2人で食べた。
「あと、はいこれ。」
「ありがとう。」
プレゼントの時計を渡した。
「着けて。」 
「はい。」
「ありがとう。」
キスした。