優しく包み込む温かい手に、思わずぎゅっと目をつぶってしまう。
「俺からもっと愛される覚悟しとけよ?」
その言葉の直後、そっと触れるだけのキスをされた。
だけど、一瞬で離れたと思った唇はすぐにまた貪るように食いついてくる。
「……んっ」
甘く漏れてしまう吐息を抑えられない。
「この可愛い声も、仕草も……全て俺だけのモノだろ?」
覚悟しとけと言われた言葉の通り、甘い刺激が身体中を支配する。
「瑠花――愛してる」
「んっ……私も……」
これからは自信を持って隣に立てるように、雅紀の気持ちを……滝のように溢れてくるその想いを一晩中受け止め続けた。
――Fin



