あたしの家もやりたいけど、ママがダメって言うからできないんだ。
あれ、絶対カワイイのに。
「はやく行こうぜ」
「夢がないよね、草介って」
「は?」
「ああいう電飾とか見ても、何も思わないの?」
これだから男の子は。
夢もなければロマンチストでもない。
「そんなことないけど…さみぃんだよ」
「寒さなんて吹き飛ぶのに。…くしゅんっ」
「ほーら、身体冷えてんじゃねぇか」
タイミング悪く出てしまったあたしのくしゃみ。
そしてそれに食いついてくる草介。
もーっ、わかったよ!
あたしはもう少し見ていたかったけど、仕方なく草介の隣で歩きだした。
「…え?」
何、コレ…?
あたしは自分の手元を見る。
…え?
「…草介?」
「…お前に、風邪ひかれても困る」

