「愛菜!ファイト!」
「えっ、菜摘?」
「クリスマスマジック起こしちゃえ」
家を出る前に菜摘にそんなことを言われた。
クリスマスマジックって。
できることなら、起こしたいよ。
でも、無理なんだもん。
草介はあたしのこと、ただの幼馴染にしか思ってない。
「さみーなー」
「こんな寒いのにアイス食べたくない」
「さっきまでアイスアイス言ってたのお前だろうが」
こうして、草介の隣を歩くこともできなくなる。
毎朝一緒に学校に行くことも、部活が終わって一緒に帰ることも。
あたしがこの気持ちを言ったせいで、この関係が崩れるのは嫌だもん。
「あっ草介見て!可愛いね」
コンビニへの道のりを草介と歩いていると、ふと目にとまった一軒の家。
クリスマスの電飾が飾られていて、とても綺麗な家だった。
「きれいだねー」
あたしは立ち止まって、その家を見つめた。
いいなあ、ああいうの。

