リビングに戻ると、愛菜が陽介に怒られていた。
いつの間にか愛菜は陽介の姉になっていたらしい。
「陽介くんのお姉さん?」
「ちげーよ、こんなうるさいの」
うるさいと言われて愛菜はぷんぷんしている。
陽介の彼女も若干困ってるし。
「じゃあお友達?」
「兄貴の彼女」
…はあ?
陽介、今なんて言った?
「彼女じゃないしっ!」
「まだ付き合ってねぇのかよ。はやくしろよ」
「彼女出来たからって調子のんないで!」
陽介は何故か俺の気持ちを知っている。
早く付き合えってうるさいけど、そういうわけにもいかない。
昔から愛菜とずっと一緒にいたし、きっと誰よりも近い存在だと思ってる。
だけど、愛菜にとって俺はただの幼馴染で。
それ以上でも以下でもない。
家族みたいなもんにしか、思ってないんだ。
だから、もし俺がこの気持ちを伝えて、そうしたら愛菜はどうする?

