「今日部活ない」
今日はテスト明けで、部活はお休みなんだ。
さっき聞いた女の子はガッカリしてる。
「愛菜帰ろうぜ」
「あ、うん」
もう一度女の子達の方を向くと、まだなんだかブツブツ言ってたけど、もう気にしない。
無視してあたしは教室に入った。
「何だよ、アレ」
「草介のファン」
草介のいう『アレ』が何なのか、すぐにわかった。
「マジ?俺モテモテじゃん」
「調子のんないで」
「大丈夫かよ」
「なにが?」
「愛菜、中学のときもああいうのにやられてたじゃん」
もう慣れっこだもん、あんなの。
中学のときは上履き隠されたり、机に落書きされたり、トイレに閉じ込められたりした。
でもそうなるたびに、草介たちが助けてくれたんだ。
だから、草介と菜摘と修弥には、本当に感謝してる。
もとはといえば、草介のせいであたしがあんな目に合ってたんだけどね!

