「高藤くん、ラーメン食べるんだ。」
「歩夢。歩夢って呼んで。」
「歩夢くん。」
「よろしい。」
頭をヨシヨシされた。

「ラーメン好きなんだよね。うまいじゃん。」
「うん。私も好きだよ。」
「俺のことは？」
「好き・・・ってのは、まだわかんない。」
「だよな。まあ、いい。俺を好きにさせる。」
強気な発言だった。

『こんな人、好きになる自信ない。』
途方にくれていた。
しかし、拒否する権利はない。
我慢のみ。