ある日、クラスの男の子の長瀬くんに体育館の倉庫に呼び出された。
「どうしたの?こんなところで。」
「藤川さん、ずっと好きだった。
 俺と付き合って欲しい。」
まさかの告白だった。

「ごめんなさい。
 気持ちはすごく嬉しいけど、好きな人がほかにいるんで、付きあえません。」
「そっかぁ。」
「ごめんね。」
「わかった。じゃあ。」

『素直に嬉しかった。でも、気づいた。
私の中は、もう、歩夢くんでいっぱいになっていた。あんな俺様、ムカつくけど』