珈琲と花の香りの君




珠利ちゃんに、顔を少しずつ近付ければ、



ゆっくり目を閉じてくれた。



決して、間違ったことをするわけじゃ、ない。



好きだから、触れたいと願うのは当たり前だ。



キス、しよう…。



だけどその前に、鳴り続けている携帯を、どげんかせんといけん!!



泣く泣く、珠利ちゃんを腕の中から少し離した。



「…及川…さん?」



「ごめん。ちょっと、さっきから携帯が鳴り続けてて…」



出てもいい?



聞くと、


お仕事の電話だったら、大変!気を使わせちゃってごめんなさい。



なんて、しゅんとしてるし。