珈琲と花の香りの君




「お兄ちゃん。及川さんがケーキを買ってきてくれたんだよ。どれがいい?」



色とりどりのケーキが並んでいる白い箱を、柳井の前に差し出す珠利ちゃん。



この耐え難い空気を変えようとしてくれてるんだなぁ。やっぱりいい子だ。にやける俺。



「…いらない。僕は甘いものが好きじゃないんだ。…嫌がらせか…?」



って、下から俺を睨んでるけど、知るかよ!お前の好みなんて!!



思わず睨み返す俺。