珈琲と花の香りの君




お互い、ぽかんとした表情で見つめ合う俺たち。


柔らかい香水は間違いなく、清水の香りだ。



「…び、びっくりしたぁ~。珠利ちゃんの彼氏って、及川くんだったんだ。」



「あれ…?紅湖さん、及川さんと知り合いなんですか?」



聞いた珠利ちゃんに、


「うん。高校の同級生なの。」



笑顔がまた、一段と柔らかくなっている、清水。



「ほら。この間のあたしの結婚式にも、来てくれたんだよ。」



珠利ちゃんに、説明している。



「わぁ。全然気がつかなかった!じゃあもっと前に会っていたんですね。あたしたち。」



珠利ちゃんが俺に笑顔をくれた。