珈琲と花の香りの君




「どうして指輪なんてしているのかと、聞いているんだよ。しかも左手薬指じゃないか。」



柳井の視線は珠利ちゃんの指に移ってまた、俺の方に戻ってきた。



し、視線がハンパなく刺さって痛いんですけど…


どうやって説明すりゃ、納得すんだ?どう見たってペアリングだろうよ!!


よし。ここは1つ、正直に!口を開きかけたとき、



「あら。珠利ちゃん。可愛いペアリングだね。」


柳井の横に座っていた清水が、珠利ちゃんに話しかけた。



ペアリングだとっ?!言いたげな柳井の視線がまた、俺のこめかみに真っ直ぐ刺さった。