珈琲と花の香りの君




「…及川さん…嫌いに、ならないで…」



俺の腕の中で呟いた。


「…珠利ちゃん。珠利ちゃん?」



珠利ちゃんの顔を両方の手のひらで包んで、上を向かせれば、



涙がゆっくり頬を伝った。



「俺が、珠利ちゃんを、嫌いになるわけ、ないよ?」



想いを込めて、一言づつ区切れば、



「…だってっ!だって!!付き合って半年もたつのにっ…及川さんが大好きなのに怖いなんて…っ!こんな子、嫌になるでしょう…?」