彼の書いた詩は少しダサくって、演奏にそぐわなくって。 でも、『空は群青、僕らを見てる』のところはちょっと好きだな、と思った。 私だったなら。 ありえないけれど、もし私が歌詞を書く機会なんかあったなら、なんて書いただろう。 『僕たちは限られた時間の中で、何かを成し遂げるんだ』なんてありきたりな始まりにはしなかったかな。 そう思ったけど、ありえないことを想像するのはやめようと思った。 今ここにあるのは彼が書いた詩で、立派な音楽がついてるんだから。