私がぶっこんだ質問をすると、先輩はごほごほと咳き込んだ。
耳から指の先まで真っ赤に染まっている。
こんなミカ先輩、初めて見た。
「なっ、なんで」
「幼なじみだっていうし。ミカ先輩、アツキ先輩と喋ってる時すごく楽しそうだし」
「ノンちゃん、鈍感そうなのに」
「告白しないんですか?」
そう問うと、ミカ先輩はちょっと寂しそうな目になって口を開いた。
「中学の時ね、一度告白してフられてんの。今は音楽のことしか考えられないって」
「そうなんですか!?」
「でもミカのことは世界でいちばん大事な女の子だから、俺の夢が叶ったらその時は一緒になろうって。……わー、恥ずかし! 何喋ってんだろ私」
「それってプロポーズじゃないですか!」
「だから私は全力でブラックコーヒーを応援するし、自分のやりたいことも頑張れるの」

