ショウくんは、ノゾムくんの姿をじろじろと観察すると、彼に背中を向けた。
「じゃ、俺は下のカフェでコーヒーでも飲んでくるから。あとはふたりでよろしく」
「ひぇ!?」
思わず変な声が出てしまう。
これは、私とノゾムくんをふたりきりにしてくれる、ってことだよね?
「……ショウ、ありがとな」
ノゾムくんがそう言うと、ショウくんは右手を上げてヒラヒラと振った。
彼が室内にいたのはほんの一~二分だっただろうか。
あっという間に去ってしまい、扉が閉められる。
瞬間、しん、と静けさに包まれて、私はまた身体の奥が熱を持つのを感じた。

