「こ、こんにちは……」
ショウくんの後ろからひょこっと顔を出したら、ノゾムくんは驚いたように目を見開いた。
「花音ちゃん!?」
ベッドの上で身体を起こしているノゾムくん。
足元は見えないけれど、左腕はギプスで固定されていて、右手と額にも包帯が巻かれている。
右腕は点滴に繋がれているし、顔にだってガーゼが貼られていて、本当に痛かったんだろうな、っていうことが想像出来た。
見ているだけで、目の奥から熱いものが込み上げてくる。
「ショウ、……いとこと姉ちゃんって」
ノゾムくんが半ば呆れ顔でそう言う。
ショウくんはふふっと笑って頭をかいた。
「ああ、それ。俺が考えた嘘。ミツキさんに連れてきてもらった」
「姉貴もグルかよ」
やられた、って顔で笑っているノゾムくんがなんだか可愛い。

