「お姉さんといとこさんいらっしゃいました」
看護師さんが扉をノックしてそう言う。
中から「はい」と声が聞こえて、扉が開かれた。
どうしよう、今さら緊張してきた。
けれども引き返すことなんて出来ないし、私にはノゾムくんに伝えなければならないことがたくさんある。
逃げるわけにはいかなかった。
胸がドッドッと音を立てて、身体が熱くなる。
「よお」
ショウくんが手を上げながら、部屋に踏み入ったので、私も続いた。
どきどきする。
会うのは、クリスマスの夜以来だ。
顔を上げると、ベッドの上に座るノゾムくんの姿が見えた。
「じゃ、何かあったらナースコール押して下さいね」
看護師さんはそれだけ言うと、さっさと去っていった。
ショウくんについて、入り口付近の洗面台があるところを通りすぎ、ベッドに近づいていく。

