直ちゃんに、伝えることが出来た。精一杯の自分の気持ちだ。





それから、分かったことがある。

私は、この世界にたったひとりしかいない、『自分らしい魅力』を持った私だってこと。



直ちゃんや、ミカ先輩や、ノゾムくん。

みんながそれを教えてくれた。

だから、彼の隣に相応しいかなんて、悩む必要なかったんだ。





『ノゾムくんに伝えたいことがあります。いつ会えますか?』





その日私はノゾムくんにメッセージを送った。

けれども何時間経っても、何日経っても既読がつかなくって、そのうち新しい年になった。



一月一日になっても、二日になっても、ノゾムくんからの連絡はこなかった。



 彼に何があったのか知ったのは、年が明けて数日。

始業式の前日に、ショウくんが私に会いにきた時のことだった。