「昨日……、直ちゃんが会いに来てくれたのに、私がうじうじしててケンカしちゃったんです。私自分のことばかり喋ってて、話を聞いてあげられなかった……」
ぽつりと零すと、ミカ先輩は眉尻を下げて言った。
「そっか。それは謝らないとだね」
目の奥が熱くなって、私はまた涙目になる。
ミカ先輩は空気を重くしないよう気を遣ってくれているようで、「おいしー!」と言いながらパンケーキを口に運んでいる。
カチャカチャとナイフの音がした。
先輩が続ける。
「でもさ、ノンちゃんに会いに来たってことは、直子ちゃんそれだけノンちゃんのこと信頼してる、ってことじゃない?」
「信頼……」
信頼。
小学生の頃から親友の直ちゃんのことを、私はとても信頼している。
先輩が言うには、それは一方通行じゃなくて、相手からもそう思われている、ということだった。
なんで、分からなかったんだろう。
どれだけ自分の視点でしか考えられなかったんだろう。
自分が情けなくてしょうがない。

