「……私いつもこうなんです。ドジで泣き虫で、怖がりで。
昨日だって、嬉しい気持ちと自信のなさと、色んな気持ちでぐちゃぐちゃになって……。
気づいたら逃げちゃってました」
最後の方は涙声になって、自分でもなんて言っているのか分からなかった。
ソースと絡んでぐちゃぐちゃになったパンケーキみたいに、ぐちゃぐちゃな私の心。
「そっかあ。ノンちゃんにはノンちゃんの良いとこがあるんだと思うよ?
だからノゾムも好きになったんだと思うし。
私もさ、いつもノンちゃんの笑顔に癒されてるんだよ。
歌詞だって、心の底からすごいな、って思うし」
先輩の言葉に、昨夜の直ちゃんとの会話を思い出す。
『自信持っていいよ。ノンにはノンの魅力があるんだからさ』
そういえば、私のことを褒めてくれるのなんて、直ちゃんと梅田先生とノゾムくんくらいだなって、前にも思ったっけ。
そういえば、昨日はアヤにも美羽にも、たまたま会ったクラスメイトにも『歌詞、すごい良かったよ!』って言ってもらえた。
その時はすごく嬉しかったはずなのに、どうして忘れていたんだろう。

