パンケーキは十五分ほど待ったところで、おいしそうな匂いと共に登場した。
先輩の前にブルーベリーソースがたっぷりかかったパンケーキが、私の前にはヘーゼルナッツソースがたっぷりかかったパンケーキが置かれる。
「うひゃー、おいしそうだね」
「ですね!」
朝(とういうか昼前に)起きた時には、何も食べる気がしなかったのに。
おいしそうな食べ物を目の前にすると、自然と涎が出そうになる。
私って、なんて単純なんだろう。
「あいつめっちゃ凹んでたよ。フラれたって」
先輩がパンケーキにナイフを入れながら爆笑していた。
分かってはいたものの、ついに登場したその話題にむせそうになる。
「振ったつもりはないんです……。
私だって本当は、ノゾムくんのこと大好きなのに……。怖気づいて逃げ出しちゃって……」
私もパンケーキにナイフを入れながら言う、先輩のは綺麗に切れているけど、私のはぐちゃぐちゃだ。

