先輩の姿を見ながら、私は溜息をつく。
直ちゃんやミカ先輩は、こういう気の利いたことが自然に出来る人だ。
私はどちらかというと、ううん、どちらかと言わなくても出来ない方。
お店で水をひっくり返すなんてことは日常茶飯事だし、いつもこうして誰かが気を回してくれるまで動けない。
だから、出来ている人を見るとひどく自信をなくしてしまう。
注文したパンケーキが来るまで、昨日のピザがおいしかったとか、イルミネーションが綺麗だったとか、他愛もない話をして盛り上がった。
きっと先輩は、食事が来るまでノゾムくんとのことを聞かないでくれているんだろう。

