「ね、入口で配られてたペーパー、見た?」 隣のアヤがそう囁く。そういえばまだだったな、とカバンに入れたペーパーを取り出して広げた。 端が少し折れてくしゃっとなっている。 「ノン、もう折り曲げてんじゃん」 「えへへ。自分の名前載るの、忘れてた」 「どこどこ? 載ってる?」 アヤの向こう側から、美羽がぐぐっと顔を覗かせてくる。 その向こうで直ちゃんも、ペーパーに目を通していた。 ペーパーでは各バンドの名前とメンバー名、担当楽器、それから歌う曲が紹介されていた。