「今度のクリスマスライブでも、キーボードで一曲参加してくれるんだよ」 「そうなんですか!?」 「一曲だけね。あとは打ち上げの準備とか、雑用させられんのよ」 ミカ先輩が、そう言ってノゾムくんの肩を叩く。 ノゾムくんは「すみませんミカ様! いつも感謝してますっ!」と手を合わせて、先輩を拝んでいた。 二人が笑うので、私も笑う。 いつの間にか暗い気持ちは、どこかへ飛んでいってしまった。