毎日、翔は、酸素をつけて車椅子に乗って、私の病室に見に来ていた。
 翔にミルクを飲ませてもらったりもした。

でも、日に日に、翔はやつれていた。

 私たちが退院する日、翔の病室に行った。
「今日、退院だよ。」
「おめでとう。」
「ありがとう。」
「ごめんね。一緒に帰れなくて。」
「大丈夫。じゃあ。」

私は、実家に帰った。
ミルクあげたり、オムツを変えたり幸せだった。