突然のことに、びっくりしてぽかんとする。
「え?」
「手荒な真似をしたが、お前を迎えに来た」
体格の良い人物が言った。先ほどから、どうしてそこに留まるんだろうと思っていたが、どうやら後ろに台車があるようだ。肩が動いて、姿が草の隙間にようやく見えた。
「あ……いっ、うぇっ何!」
「いや、だからお前をな」
今度は隣の人物が言い聞かせるように喋る。
「そこじゃなくて」
キギはますます混乱した。皆状況がわかっているらしいのに、自分だけ置いていかれている。
「何がわからない? ……ああ、忘れているんだ。無理もないか」
隣の人物に、納得したように言われた。
こちらは納得してないぞ。
それでもって、あとはこちらで話そう、とあっという間に台車に乗せられてしまった。
そういえば、知り合いじゃないの、と振り返って聞こうとしたリキュは、気が付けば、いなくなっていた。
「え?」
「手荒な真似をしたが、お前を迎えに来た」
体格の良い人物が言った。先ほどから、どうしてそこに留まるんだろうと思っていたが、どうやら後ろに台車があるようだ。肩が動いて、姿が草の隙間にようやく見えた。
「あ……いっ、うぇっ何!」
「いや、だからお前をな」
今度は隣の人物が言い聞かせるように喋る。
「そこじゃなくて」
キギはますます混乱した。皆状況がわかっているらしいのに、自分だけ置いていかれている。
「何がわからない? ……ああ、忘れているんだ。無理もないか」
隣の人物に、納得したように言われた。
こちらは納得してないぞ。
それでもって、あとはこちらで話そう、とあっという間に台車に乗せられてしまった。
そういえば、知り合いじゃないの、と振り返って聞こうとしたリキュは、気が付けば、いなくなっていた。



