「はぁ……」

思ったことはすぐ口に出す。この悪魔、女子の気持ちを全然分かってない。


「私はどうやったって、琴ちゃんみたいにはなれないですよ」

「だろうな。がさつでおっちょこちょいでドジでおまけに鈍感で、頭のネジが何本か外れてるからな」


「も〜うるさい!ほんとうるさい!ねえ琴ちゃん、今の発言聞いた?こんなこと言うなんて信じられないでしょ?この悪魔どうにかしてよ〜」

「ほんっと、二人は仲良いなぁ」

琴ちゃんは私と柳瀬のやりとりを、いつも微笑むように眺めてる。