この先もずっと、キミの隣で。

「もう大丈夫。あんなことするなんて信じられないよね。またなにかされたら俺に言って」

ブレザーの袖で涙を拭いて顔を上げると、さっきはよく見れていなかったけれど、とても綺麗な顔立ちをしていた。




「いつでも助けに来るから」

優しく笑ったその顔から目が離せなかった。

小さな顔の中に、バランスよくパーツが並べられている。パーマがかった黒髪もよく似合っていた。

まるで、王子様みたいだ。