「ほんとだ。なんか、こういうの楽しいですね」

浴衣の柄が映えていて、華やかで素敵な写真が撮れていた。


ふと先輩の横顔を見た。

こんなに素敵な人の隣に、私がいていいのだろうか。少し不安にもなった。


「ほんと。夏の良い思い出になるね」

「今日、来れて良かったです」

「花火始まる前にそれ言う?」

「ですね」

そんな話をして二人で笑い合った。